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Introduction

日本茶の手引き

日本茶を選ぶ

日本茶は種類が豊富で、初めて選ぶ際には少し戸惑うこともあるかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、自分にぴったりのお茶を見つけることができます。
・種類(煎茶か抹茶かほうじ茶かなど)
・産地(香りの京都、味の狭山、バランスの静岡等)
・味わい(旨みや甘味は玉露、心地よい渋みは煎茶等)
・季節(春夏は爽快な浅蒸し、秋冬は濃厚な深蒸し等)
などに加えて、用途(日常使いやギフト)やシーン(朝の一杯や寝る前のリラックスの一杯)に合わせてお茶を選ぶことで自分の好みや気分に合わせたお茶を見つけてみてください。

お茶の淹れ方

日本茶は淹れる時のお湯の温度と浸出時間が味わいを大きく左右させます。
一般的にお茶の種類によって変えます。
番茶やほうじ茶は熱湯で30秒〜1分程度
煎茶は70℃〜90℃で70秒〜2分程度
玉露は50℃〜60℃で2分〜2分半
と、旨味と甘味の豊かな玉露や高級煎茶は比較的に低い温度でじっくり出し、一般的な煎茶や番茶につれて、高温で短く出すことで渋みと苦味のバランスが取れるように淹れます。

日本茶を楽しむ

日本茶は朝の一杯から仕事や勉強の集中力向上、スポーツ前、就寝前のリラックスタイムまで様々なシーンで楽しむことができます。
茶葉から丁寧に淹れ、注いだ時の色合いと香り、口に含んだ際の舌触りや鼻から抜ける香りと味わい、二煎目の表情の変化などをじっくり楽しみながら自分と向き合う時間や友達・家族との団欒などのお供にもピッタリです。

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お茶の種類

お茶は発酵度合いで以下4つに分かれます。
・不発酵茶
・半発酵茶
・発酵茶
・後発酵茶
日本で生産されるお茶のほとんどは不発酵茶である「緑茶」です。
元々は同じ茶葉でも発酵度合いによってお茶の種類は変わります。

日本茶(緑茶)の種類

不発酵茶の中でも蒸して作る日本式の「蒸し製法」と中国式の「釜炒り製法」の2つの製法で作り分けられます。釜炒り製法は宮崎県などを中心とする九州でよく知られ、蒸し製法がより多く飲まれています。
日本茶といえば一般的には「煎茶」がよく飲まれ、最もポピュラーな「煎茶」から高級の「玉露」や「かぶせ茶」、乾燥した茶葉を茶臼でひいて粉末にする「抹茶」まで、すべて茶葉を蒸して揉みつつ乾燥させる蒸し製法の日本茶です。

茶葉の品種

日本で登録されている茶葉の品種は50種類以上と多岐に渡ります。主に「煎茶用」「玉露・碾茶」「釜炒り茶用」の3つに大別されます。
日本茶の代表的な品種は「やぶきた」であり、全国に流通する日本茶のうち約70%近くはやぶきたを使用したお茶になります。
近年は「ゆたかみどり」や「さえみどり」「おくみどり」など各地域の気候条件などや特性を活かした様々な品種が浸透し、多様な日本茶が生まれています。
日本で最も栽培されている「やぶきた」ですが、同じやぶきたでも県や地域など生産地の違いで香りや味わいも異なります。天・地・人の影響により全く異なる表情を見せることに日本茶の奥深さが感じられます。

日本茶の生産地

日本におけるお茶の主要生産地は
1. 静岡県(36.1%)
2. 鹿児島県(34.2%)
3. 三重県(7.2%)
4. 宮崎県(4.4%)
5. 京都府(3.4%)

となっており、1位の静岡県と2位の鹿児島県で全国の7割近い生産量を誇ります。
特に関東や関西では都市化が進んだことにより栽培面積は減少傾向であるものの、九州ではお茶は基幹作物として栽培面積の減少はわずかになっています。

※ 2020年度データより